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「産業観光」の可能性探る 岡谷で全国フォーラム開幕

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 地域の伝統産業や製造現場を観光に活用する手だてを考える「全国産業観光フォーラムinおかや」が11日、岡谷市のカノラホールを主会場に2日間の日程で始まった。全国産業観光推進協議会(東京)や市などでつくる実行委員会の主催で、県内初開催。全国の観光関係者ら約1100人が参加し、「未来につなぐものづくりのDNA!」をテーマに二つの分科会で産業観光振興の方向性を探った。  第1分科会は産業観光の魅力と可能性について議論した。同市内に唯一残る製糸工場・宮坂製糸所の宮坂照彦社長は、日頃、工場見学者に諏訪湖の御神渡(おみわた)りやハクチョウ、温泉などを紹介しているとし、「いろいろなものを組み合わせると面白い形ができる」と指摘。日本観光振興協会の丁野朗(ちょうのあきら)常務理事は、諏訪地方は産業観光をビジネスにできる企業が多く、「異業種間のコラボレーションが生きるのではないか」と提案した。  ものづくりの継承がテーマの第2分科会では、電子機器製造のイデアシステム(岡谷市)の小林睦巳会長が、地域の技術力を紹介する「ものづくりフェア」や高校生の就業体験受け入れなど、市内製造業の取り組みを紹介した。  会場では諏訪地方の製造各社の製品を展示。宮坂製糸所従業員が伝統の「諏訪式」繰糸機を使った作業を実演した。静岡県の企業から来た女性(28)は「最先端技術からものづくりの原点まで幅広い資源がある」と驚いていた。  この日は元宇宙飛行士の山崎直子さんが記念講演。「産業観光まちづくり大賞」の表彰式もあり、山形県酒田市での米倉庫などを使った取り組みが金賞を受賞した。12日は、産業観光のモデルとして岡谷市内を中心に七つのコースを参加者が視察する。(長野県、信濃毎日新聞社)


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