みなみ信州農協(飯田市)は、飯田下伊那地方特産の干し柿「市田柿」を使ったアイスクリーム「市田柿ソフトクリーム」を開発した。中高年層が中心の市田柿の消費を若い世代にも広げる狙いだ。つぶれたり割れたりした市田柿を有効活用する。飯田市内の同農協みどりの広場で13、14日に開かれる「いいだ中央JA祭」で試験販売し、通年販売につなげる予定だ。 アイスは、同農協と、市田柿の取引がある名古屋市の食品卸業者、兵庫県伊丹市の食品製造会社が協力して開発。伊丹市の会社が製造を担当した。市田柿のペーストを生クリームに混ぜ、5ミリ角程度に刻んだ市田柿を加えてある。外側のもなかをソフトクリームの形にした。 JA祭では両日とも500個を限定販売する。1個200円。客の声を参考に改良を加え、同農協の直売所などで通年販売する計画だ。販売希望があった店舗でも扱う。 同農協販売課の内山清彦さん(40)は「若い世代の消費を促し、市田柿ブランドの足元を固めたい」と話す。問い合わせは同課(電話0265・52・6644)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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