5日は、冬ごもりをしていた虫が地中からはい出るころとされる二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。県南の下伊那郡天龍村平岡では、暖かな日差しの中、成虫の姿で冬を越したチョウが舞い始めていた。 天竜川左岸の日当たりの良い斜面では、オオイヌノフグリやホトケノザなどが花を咲かせる。周辺でキタテハやアカタテハ、テングチョウなどが舞い、雌を求める雄が求愛行動をする姿も見られた。日本鱗翅(りんし)学会信越支部長の井原道夫さん(73)=飯田市上郷黒田=は、チョウが飛び交う様子を眺めながら「本格的な春の訪れを感じます」。 このところの寒さの影響で、現在見られるチョウの種類は例年より少なめ。今後気温が上がれば、モンシロチョウやモンキチョウなども飛び交うようになるという。(長野県、信濃毎日新聞社)
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