JR東日本の冨田哲郎社長は5日の定例記者会見で、現在「長野新幹線」の呼称を使っている北陸新幹線の金沢延伸(2015年3月予定)後の路線名について、阿部守一知事が愛称として「長野」を残すよう表明した長野県側と、正式名称の「北陸」への統一を求める石川、富山2県側の意見の「折り合い」を探る意向を示した。 「利用客にとっての分かりやすさも踏まえて決めていきたい」と述べ、利用者の視点を重視する考えも示した。 冨田社長は「正式名称は北陸新幹線なので、石川県、富山県からすれば、北陸を前面に打ち出してほしい。一方で長野県からすれば、今まで長野が終着駅で長野新幹線が愛称的に使われてきたじゃないか―という話だと思う」と指摘。その上で「どうやって折り合いを付けていくか。われわれとしても苦慮するところだが、もう少し時間はある」とし、沿線地域の意見を聞きながら調整を図る考えを示した。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧