「メンター」３４人認定へ　県初の養成研修終了

　発達障害児を育てた親が、経験を生かして育児中の親に助言などをする「ペアレント・メンター」を養成する県の研修が７日、修了した。全４回の研修を受講した３４人が今後メンターとして認定される。今後、市町村などの依頼があれば、県発達障害者支援センター（長野市）を通して親の集まりなどに派遣される。 　研修は、昨年度まで保護者らでつくる県自閉症協会が企画していたが、本年度初めて県の事業として同センターが実施し、内容も拡充した。修了者の認定も今回が初めてで、本年度は各地の親の会から推薦を受けた人が受講。昨年１０月から相談技術や福祉制度などを学んできた。 　７日は松本市の県松本合同庁舎で第４回の研修があり、終了後、受講生に修了証が手渡された。長野市の女性（４５）は「同じ悩み持つ人のために少しでも自分の体験を生かせればうれしい」と話した。 　研修は来年度も希望者を募り実施する予定。講師を務めた同協会の新保文彦代表（５６）＝松本市＝は「継続的に技能向上に取り組んでほしい」と話していた。（長野県、信濃毎日新聞社）