微小粒子状物質「PM2・5」の大気中濃度を調べている県内12の測定局のうち3カ所で、7日の日平均値が環境基準値(1立方メートル当たり35マイクログラム)を上回ったことが8日、分かった。県が同日、明らかにした。環境省が2月下旬に外出自粛など注意喚起の指針を示して以降、県内で基準値を超えたのは初めて。 県水大気環境課は「高めではあるが、例年の変動の範囲内」とし、「国の指針を超える状況には至っていない。大きく心配する数値ではないのではないか」としている。 7日に基準値を超えたのは、諏訪合同庁舎(諏訪市)の1立方メートル当たり39・7マイクログラム、中央道飯田インター(飯田市)の同38・1マイクログラム、長野市鶴賀上千歳町の国道19号沿いの同36・3マイクログラム。 各県によると、同日は新潟、群馬などでも日平均値が基準値を超えた測定局があった。環境省水・大気環境局は「春は数値が高めになる傾向がある」としている。同省の指針では、日平均値が70マイクログラムを超える可能性がある場合、注意喚起の必要があるとしている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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