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人工衛星「ぎんれい」、強度改善を確認 機体構造にめど

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 信州大(本部・松本市)は8日、県内企業などと協力して開発・製造を進める超小型人工衛星「ShindaiSat(シンダイサット)」(愛称・ぎんれい)の実物大モデルを使い、県工業技術総合センター材料技術部門(長野市)で振動試験を実施した。  過去の試験で強度不足が判明したアルミ製の機体底面の構造を大幅に見直し、剛性が高まったことを確認。機体構造にめどが付き、宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)へ完成機体を引き渡す11月に向け、作業を加速させる。  試験は、衛星本体の強度確保などを担当する中山昇・工学部准教授の研究室の学生らが実施。実物大モデルは一辺約40センチの立方体で、側面4面には炭素繊維強化プラスチック(CFRP)パネルが取り付けられている。試験では、打ち上げ時に想定される激しい振動を加えたが、異常は見られなかった。  試験後、工学部4年の春日翔平さん(22)は「強度が高まったことを確認できた」。宇宙機構出身の橋本英一・信大コーディネーターも「構造体(本体)の設計は大幅に前進した」と話した。  衛星は2013年度中にH2Aロケットで打ち上げられ、発光ダイオード(LED)の光で地上と通信する超長距離の「可視光通信実験」をする計画だ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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