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出火直前「足音聞こえた」 塩尻市役所火災で警備員

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 塩尻市役所で9日未明に発生した火災の現場は市庁舎の西側にあり、市道に面している。すぐ脇に宿直室と警備員室があり、気付いた警備員が初期消火した。警備員は取材に対して、出火直前に誰かの足音が聞こえたと話した。  室内で仮眠していた警備員の男性(65)は「階段を下りてくる足音を聞いた。多分、1人だったと思う」と話した。誰かの気配に気付いたのは9日午前3時ごろ。「新聞配達の人かな」と思い、そのままうとうとしていた。  しばらくすると、火災報知機のけたたましい音が鳴り響いた。「消火しなくちゃいけない」。もう1人の警備員の男性(64)と部屋にあった消火器を持ち外へ。時刻は同3時15分ごろ。近くの灯油タンクの辺りから炎と煙が上がっていた。  数分で消したが、そこから20メートルほど離れた場所でも炎が上がっていた。2人で庁舎に備えている消火器を5、6本かき集めた。炎はいったん小さくなったが収まらなかった。「これはまずい」と足音を聞いた警備員が119番通報した。  午前3時半ごろ、市役所周辺にははしご車を含め計9台の消防車両が到着。火災を知った市職員らも駆け付け、消火された後に庁舎内にこもった煙を外に出すために上の階の窓を開けた。ある課長は「市役所がまさか燃えるなんて、と思った。市民の財産。それほど大きな火事でなくて良かった」と話していた。  近所の男性(70)は「すごいサイレンで、驚いて外に出た。煙がすごかった。火の気がないはずなので怖い」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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