塩尻市大門七番町の塩尻市役所の庁舎地下部分で9日未明に発生した火災で、焼けた部分にあった灯油タンクの下部にある栓が、出火当時、緩んだ状態になっていて少量の灯油が流れ出ていたことが同日、塩尻署への取材で分かった。同署は放火の可能性があるとみており、栓の緩みと火災との関連を含め調べを進めている。 初期消火に当たった警備員の男性(65)も取材に対して「普段は閉まっているはずの灯油タンクの栓が開いていた」と話している。 市によると、灯油タンクの容量は200リットル。灯油は管で庁舎内部に引き込み、警備員室の暖房に使われている。 火災は、屋外から自由に出入りできる地下の通路部分の2カ所で発生。同署のその後の調べで、焼失面積は計約6平方メートルだったと分かった。 灯油タンクは、宿直の警備員2人が仮眠していた部屋よりも奥に入った場所にあり、タンクの下にあったプラスチック製コンテナと、最も奥の突き当たり部分で事務机や段ボール、パンフレット類などを焼いた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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