長野市の善光寺で11日、東日本大震災の犠牲者を追悼し、復興を祈願する法要があった。同寺の天台、浄土の両宗一山の住職たちが、本堂に詰め掛けた約300人の参拝者と共に祈り、2年前に地震が起きた午後2時46分、本堂や鐘楼の鐘を鳴らした。 同寺の若麻績敏隆(わかおみびんりゅう)・寺務総長が「被災地では、愛する人を亡くした人、苦しみの中で生きている人がいる。日本の同じ時代に生を受けた者として、共に祈りをささげたい」とあいさつ。参拝者も配られた用紙を見ながら、両宗の一山住職らが唱える般若心経に合わせて読経した。 北海道旭川市から観光で訪れ、法要に足を運んだ菅原隆さん(66)は「いつまでも被災地を忘れずにいたい。早い復興を心から祈っています」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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