任期満了に伴う19日告示、24日投開票の下高井郡野沢温泉村議選(定数8)は、13日の立候補届け出書類の事前審査を受けたのがいずれも現職の6人にとどまり、14日も村選管に立候補に関する問い合わせがないため、定数に2足りず再選挙になる可能性が出ている。 公職選挙法によると、市町村議員選挙の当選者が定数の6分の1を超えて不足する場合、選管は再選挙をしなければならない。野沢温泉村の場合、当選者が6人だと再選挙が必要となる。同村の村議は2009年の前回選後に1人が亡くなり、現在7人。このうち1人が年齢などを理由に引退を決め、残りが立候補準備を進めている。14日現在、他に表立った動きは出ていない。 野沢温泉村は飯山市などとの合併の是非を問う04年12月の住民投票で自立を決めた。05年3月の村議選は16年ぶりの選挙戦となり、前回選も10人が立候補。村議の1人は「住民の村政への関心が高まった」とするが、過去2回の村議選で逆にしこりを残したと感じる村民が少なくないことや、合併問題が一段落して村政への関心が薄れたのでは―といった指摘もある。 県内では04年の下伊那郡売木村議選で、定数8に対し6人しか立候補せず、再選挙となった。再選挙は2人が立候補し、無投票当選した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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