南佐久郡小海町の住民でつくる委員会は１３日、小学校入学前まで同町の松原湖畔で過ごした作詞家の井出隆夫さん（６７）＝北佐久郡軽井沢町＝が作詞した「北風小僧の寒太郎」の歌碑の除幕式を松原湖水辺公園で行った。ＮＨＫの番組「みんなのうた」で放送され、人気があった「北風―」は、井出さんの松原湖畔での体験が基になっており、井出さんは「６０年ぶりに寒太郎とこの地に帰ってきた」と喜んだ。
歌碑を建立した公園は、松原湖北東で、八ケ岳連峰も望める。歌碑は高さ約１７０センチで、歌詞や作曲者である故福田和禾子（わかこ）さん直筆の楽譜などを記した。「子どもたちに近くで見て歌ってほしい」（井出さん）と、本来の歌詞より平仮名を多くしたという。
除幕式には、井出さんの他、福田さんの親族、地域住民ら１００人以上が参列した。新井寿一町長が「歌が、この先も多くの方に歌われ、愛されることを願っている」とあいさつ。小海小の１、２年生と合唱クラブの約５０人が「北風―」と、井出さんが作詞した同小校歌を歌った。
松原湖近くに住む町議の鷹野弥洲年さん（６５）が、「北風―」は井出さんが幼少期に松原湖畔で過ごした体験が基になっていることを聞き、歌碑建立を発案。井出さんの承諾を得て、２月に地元区長らで歌碑建立委員会を発足させて準備を進めてきた。（長野県、信濃毎日新聞社）
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「北風小僧の寒太郎」歌碑、小海町の松原湖畔に建立
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