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野尻湖ナウマンゾウ発掘調査、初日から新たな発見

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 昨年10月に従来の発掘調査場所とは異なる地点で初めてナウマンゾウの化石が見つかった上水内郡信濃町の野尻湖で22日、野尻湖発掘調査団(団長・赤羽貞幸信州大副学長)による地質調査が始まった。初日から早速、新しいナウマンゾウの臼歯や足跡化石などが見つかり、県内外の考古学ファンを含む参加者約50人の意気が上がった。  臼歯は、調査の準備作業中だった20日に見つかった臼歯のすぐ横の地表近くで発見された。埋まっていた地層の年代や二つの臼歯の関係性などを今後調べる。足跡化石は、縦に掘った穴の壁面に表れた地層の断面で見つかった。  同調査団顧問で野尻湖ナウマンゾウ博物館館長の酒井潤一さん(76)=塩尻市=は、今回の調査地点について「ナウマンゾウが歩いていた場所と考えられる。今後、臼歯や足跡が見つかった意味をはっきりさせる必要がある」と話した。  この日は昨年10月に化石が見つかった地点を中心に湖底をスコップで掘り、土中に植物や貝などの化石が含まれているかどうかも確認。大きな木の化石も見つかり、今後掘り出す予定だ。  調査地点は、1962(昭和37)年から発掘を続けている「立が鼻遺跡」の南約800メートルの「大崎」と呼ばれる場所。調査団は、今回の調査には立が鼻遺跡中心に行ってきた野尻湖発掘調査の方向性を見通す狙いもあるとしている。  長野吉田高校(長野市)を今月卒業し、初めて参加した信濃町の木田真美子さん(18)は「ただの土でも一つ一つが数万年前のものと考えるとすごい。わくわくする」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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