子どもの手形などが付いた縄文時代の土の板を再現しようと、伊那市創造館は23日、縄文時代の「お守り」作りの教室を開いた=写真。伊那市などから、生後7カ月を含む未就学児と保護者の6組15人が参加。子どもが健やかに育つように―と願いを込め、粘土に手形や足形を付けた。後日、窯で焼き上げて参加者に渡す。 同館によると、北海道や東北地方などの縄文遺跡からは、子どもの手形、足形が付いた土の板が出土している。子の成長を願うお守りとして、大人が首飾りにして身に着けたとみられる。参加した子どもたちは、手や足を粘土に力いっぱい押し付け、周囲に縄の模様や名前を入れた。牧田里美さん(35)=伊那市中央=は長男の逸希君(3)と参加。「いい記念になる。家に飾りたい」と笑顔だった。 同館は、市内で出土した縄文土器で国重要文化財の「顔面付釣手形土器」を常設展示。これまでも縄文時代の土器や土偶の企画展などを開いている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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