信州大医学部医学科(松本市)は23日、新年度から病院で臨床実習に取り組む新5年生約100人を対象に、白衣授与式を開いた。実際に患者と接する医療現場に出る前に、白衣によって学生に医師になる意識を高めてもらう狙いで始め、ことしで3年目。 福嶋義光医学部長は「これからは目の前の患者さん一人一人からいかに学ぶか、能動的な努力が求められる」と激励。臨床実習をするグループごとに白衣を手渡すと、学生たちはさっそく袖を通した。 学生代表の森田有紀さん(23)は「実際に見て聞いて学べるのは貴重な体験。吸収できることは全て吸収したい」と決意を述べた。式典後の取材に、吉崎哲史さん(25)は「スポーツ選手をサポートする整形外科に憧れる」、富永理恵さん(26)は「患者の近い所にいられる医師になりたい」と話した。 同学科は6年課程。新5年生は4月から、信大付属病院などで、内科や外科など全科の現場を回って学ぶ。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧