国特別天然記念物のコウノトリ1羽が、北安曇郡白馬村に飛来して滞在している。兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷公園によると、足輪の組み合わせから、大町市で13日に観察された2009年生まれの雌とみられる。村への飛来は3年ぶりで、ここに定着してほしい―と野鳥ファンらは期待を寄せている。 26日は、同村神城(かみしろ)の田んぼの水路に入って、しきりに餌をついばんだ。雪を頂いた北アルプス・白馬(しろうま)岳などの白馬三山もすっきりと見え、愛好家らはコウノトリと一緒に写真に収めようとシャッターチャンスを待っていた。 村教育委員会によると、コウノトリは19日から村内で観察されている。2010年7月にも飛来しており、日本野鳥の会会員の東悦子さん(白馬村北城(ほくじょう))は「定着し、繁殖してくれたらうれしい。そうなったら、生き餌を捕りやすい水を張った休耕田が用意されるなど盛り上がっていくといいですね」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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