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169系「湘南色」で保存 しなの鉄道 急行として運行企画も

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 しなの鉄道(上田市)は、老朽化で29日に引退する車両「169系」を坂城駅(埴科郡坂城町)で保存する方針を決めた。現在の赤とグレーの1編成(3両)を、鉄道ファンに「湘南色」と呼ばれ人気の高いオレンジと緑に塗り替え展示する計画で、沿線住民からは歓迎の声も出ている。6、7日には、急行として走らせる催しも開く。  169系は、旧国鉄時代の1968(昭和43)年に造られ、上野(東京)―長野(長野市)を結ぶ急行「信州」の他、中央東線、飯田線で使われた。現在所有しているのは全国でしなの鉄道だけで、湘南色1編成、赤とグレー2編成がある。  同社によると、車両は坂城駅隣接地で保存する。引き込み線を延長して線路を敷き、塗り替えた1編成を運び込む。保存、展示以外の活用方法については「これから検討する」(経営企画課)という。  保存方針について、長男と一緒にしなの鉄道を見に行ったり写真に撮ったりしてきた上田市の楽器修理販売業那須野正幸さん(54)は「良かった」と歓迎。高校時代、音楽レッスンのため月1回ほど169系に乗って東京に通った思い出があり、「湘南色の車両はファンの心をくすぐる」と話す。  6日は、塗り替え後の3両を急行「さかき」として坂城―軽井沢(北佐久郡軽井沢町)間で、塗り替え前の3両を急行「信州」として軽井沢―篠ノ井(長野市)間で、それぞれ往復させる催しを企画。7日は、塗り替え前後を連結した6両の急行「信州」として走らせる。同社は「最後の勇壮な走行を演出したい」としている。いずれも乗車券の他に急行券(大人300円、小学生150円)が必要。(長野県、信濃毎日新聞社)


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