国連が定めた「世界自閉症啓発デー」の2日夜、諏訪市の高島城が啓発のイメージカラーの青色にライトアップされ、天守閣が雨の夜空に浮かび上がった。ライトアップは世界各地で行われ、同市では初めての実施。発達障害などの子どもがいる諏訪、上伊那地方の親の有志が「自閉症を含め発達障害への理解を広げよう」と企画した。 高島城前に集まった有志約30人のカウントダウンを合図に、「癒やし」や「希望」を表すという青色の光が、午後6時に天守閣と冠木(かぶき)門を照らした。参加者は「一つのことに集中できる」「うそがつけない」など、発達障害者の長所を発表。街頭啓発のため、のぼり旗を手に諏訪湖畔と高島城の間を歩いた。 諏訪地方の親の会代表を務める柳沢潤子さん(58)=諏訪市=は「発達障害は誤解されやすく、周囲の理解が欠かせない。障害を知ってもらうため、これからも活動を続けたい」と話していた。 厚生労働省によると、ライトアップは2010年にニューヨークで始まり、今回は約80カ国で計画。国内では東京タワーや東京スカイツリーなどもライトアップされた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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