県教育委員会は2日、県庁で定例会を開き、阿部守一知事から同日、県教育委員に任命された文部科学省前社会教育課長の伊藤学司(がくじ)氏(45)を県教育長に互選した。県の行政職、教育職経験者以外が県教育長に就くのは初めて。伊藤教育長は会見で、「信州教育の再生、よりよい教育環境の充実に向け、全力を挙げて取り組んでいきたい」と抱負を語った。任期は4年間。 伊藤教育長は、1日に任期満了で県教育長を退任した山口利幸氏の後任含みの県教育委員として阿部知事が起用。県会2月定例会で人事案が可決・同意された。 伊藤教育長は「相次いだ不祥事で、県民の信州教育への信頼がやや失われかけている」と指摘。信頼回復のため、「地域に開かれた学校にし、教員だけでなく、地域の人たちの力を得ながら子どもたちを育てていくことが求められている」と述べた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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