体長約2センチで日本最小とされるハッチョウトンボが生息する駒ケ根市南割公園の湿地で6日、トンボが繁殖しやすいよう市民有志らが環境整備をする。6月に同市で開かれる「全国トンボ市民サミット」を前に、「地域全体でハッチョウトンボを守り育てる機運を盛り上げたい」と、有志らは作業への参加を初めて一般に呼び掛けている。 ハッチョウトンボは日当たりの良い湿地やきれいな水を好み、環境変化の影響を受けやすいとされる。駒ケ根市は市の昆虫に指定し、有志らは「ハッチョウトンボを育む会」を結成。見学者が大勢訪れる前に毎年、産卵しやすいように土をならして湿地の水たまりを均一にして、周辺のごみ拾いや草刈りなどをしている。 全国トンボ市民サミット(実行委員会主催)は県内初開催。6月29、30日、同公園で観察会や同市文化会館で講演会などを予定する。育む会事務局の三原一高さん(62)は「小さな昆虫を通して環境保全や命の大切さを住民全体で共有していきたい」と話している。 6日の整備作業は午後2時から(雨天中止)。問い合わせは同会(電話090・6562・3017)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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