北佐久郡軽井沢町のしなの鉄道中軽井沢駅と接続している町地域交流施設「くつかけテラス」が今月開館したことに伴い、同町の経費負担により駅員が15時間いるようになった。3月までより7時間長くなった。町企画課によると、日中に無人駅になる時間帯をなくし、施設・駅利用者の利便性向上や施設最寄り駅のイメージアップを図った。 駅員は午前6時~午後9時の勤務。時間延長によって必要になる年間経費300万円を町がしなの鉄道(上田市)に支払う。同社が、くつかけテラスの指定管理者でもある「フードサービスシンワ」(南佐久郡小海町)に駅業務を委託し、駅員(フードサービスシンワの社員)を置く方式だ。 3月までの駅業務は、しなの鉄道直営。平日は午前7時~10時半と午後2時半~7時、土日・祝日は午前9時~正午と午後1時~6時に駅員がいた。 くつかけテラスは、新設の町立中軽井沢図書館、80人程度が収容できる同館多目的室、町内の業者らによるチャレンジショップなどが入る。延長により、メーン施設の図書館の開館時間(午前9時半~午後7時)中は無人にならない。町は「開館によって駅乗降客の増加も見込まれるため、駅員がいる時間の延長を働き掛けた」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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