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保小中、手を携え学ぶ 「野沢温泉学園」スタート

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 下高井郡野沢温泉村で10日、それぞれ村内唯一の保育園、小学校、中学校が連携して教育に当たる「野沢温泉学園」(学園長・池口正博野沢温泉中学校長)が開園した。少子化が進む中、村の特色を生かした教育を進め、子ども同士の交流を増やして村の将来を担う人材育成を目指す。  一貫教育を始めるのはいずれも近くにある「のざわ保育園」(91人)、「野沢温泉小学校」(173人)、「野沢温泉中学校」(92人)。村教委は「保小中の連携は全国的にも珍しいのではないか」とする。  一貫教育では村の特色を生かした学習を進める。スキーなどで外国人観光客が多く訪れるため、保育園から英語に触れ、小学校高学年の英語の授業を中学校の教員が担当する機会も設ける。小中学校のスキーの授業はこれまでの年10時間から同30時間前後に増やす。地域の自然や文化に親しむ「ふるさと学習」にも力を入れ、国の重要無形民俗文化財の道祖神祭りや特産のつる細工などについて学ぶ。  中学校体育館で開いた開園式では中学校吹奏楽部の演奏に合わせ、子どもたちが手をつないで入場。富井俊雄村長は式で「初めての試みで戸惑いや大変なこともあるだろうが、村の未来をかけて実施する。大きな実を結ぶよう期待している」とあいさつ。出席者全員で「故郷(ふるさと)」を歌った。式後、小学6年の池田愛菜(まな)さん(11)は「小さくてかわいい子(園児)が身近になってうれしい。中学生の先輩には勉強やスポーツを教えてもらいたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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