諏訪市城北小学校に2010、11年度に在籍した全児童の名前と住んでいる地区名を記載した資料が、3月上旬から約1カ月間、同小ホームページで誰でも閲覧できる状態になっていたことが10日、分かった。このうち児童2人は詳しい住所が記載されていた。8日にデータを削除し、同小は保護者に謝罪したとしている。 10日、市議会全員協議会で市教育委員会が報告。学校名や児童数は明らかにしなかった。資料は13回閲覧されたが、情報が悪用された事例は把握していないという。 市教委の説明や取材によると、3月6日に市内全小中学校のホームページを更新し、同小では男性教諭が作業を担当。全校児童数を記した表計算ソフト「エクセル」のデータを掲載したが、別のページに児童名などの一覧があることに気付かなかったという。 児童名はおおむね自治会単位の地区に分けてあり、学年と性別も記されていた。2人の住所は欄外に備忘録として書かれていた。8日に市民から指摘があり、資料を削除。校長が2人の保護者に謝罪し、9日には全児童の保護者に説明とおわびの文書を配った。近く卒業生の保護者にも配るという。 市教委の高見俊樹教育次長は「電子データの取り扱いには注意するよう指導してきたが残念だ。子どもや保護者には大変申し訳ない」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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