松本市の松本城に近い中華料理店「第一会館」で10日、屋上ビアガーデンがオープンした。例年は桜の開花に合わせるが、ことしは既に満開の状態。サラリーマンらが詰め掛け、ライトアップされた松本城や桜を見ながらビールで喉を潤した。 同店は建物の老朽化などでことし9月に閉店する。桜の花見を楽しめるビアガーデンも今回が最後で、人気の高いこたつ席を例年より30人分多い70席とした。午後6時の開店時、松本の気温は6・7度と肌寒かったが、全120席はほぼ埋まり、「乾杯」の声があちこちで響いた。 40年ほど前から訪れているという松本市蟻ケ崎のパン店経営百瀬靖夫さん(61)は「寒い中、こたつでビールを飲むのが最高。いろいろな友だちと来た思い出があるので、最後だと思うと感慨深い」と話していた。ビアガーデンは今月30日までの午後6~8時半。7、8月にも営業する。(長野県、信濃毎日新聞社)
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