北佐久郡軽井沢町星野で自然観察やムササビ観察ツアーを主催している株式会社「ピッキオ」は10日、星野の森に設けた巣箱内で過ごすムササビの親子の様子を撮影した。ピッキオは森の中にムササビ用の巣箱を12個設け、それぞれ小型カメラを取り付けてあるが、親子が撮影されるのは珍しいという。 子は生後1カ月~1カ月半ほどとみられ、眠っている母親をよそにじゃれ合うように動き回っている。子に気づいたピッキオの柳原千穂さん(33)は「跳びはねるくらいうれしかった」と喜んでいる。 柳原さんによると、ムササビは夜行性で、多い時は日中に8、9カ所の巣箱が埋まる。普通は成獣だけでいるが、10日はムササビがいた7カ所の巣箱のうち2カ所で計3匹の子を確認した。 ピッキオは、カメラの映像でムササビがいるかどうかを毎日確認。3月中旬~11月末の毎日、夕方から夜にかけて行うムササビ観察ツアーや行動調査などに役立てている。親子の映像は近く、ピッキオのホームページで公開する予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧