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信大病院内にがんセンター開設 県内の診療連携強化の拠点

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 県内8カ所のがん診療連携拠点病院のつながりを強化し、県全体のがん医療の向上を目指す「信州がんセンター」の開設式が11日、松本市の信州大病院で開かれた。同センターは、同病院の診療科や県内がん診療連携拠点病院の壁を越え、患者などの情報のやりとりを緊密にし、県全体を「がんセンター化」する構想の拠点となる。  建物は新設せず、外来化学療法などを担った信大病院がん総合医療センターを発展的に解消。信大医学部に昨年新設した包括的がん治療学講座が中心となり、同講座の小泉知展(とものぶ)教授がセンター長に就いた。  化学療法や放射線治療など複数の治療法を組み合わせる「集学的治療部門」、患者の心身のケアや地域連携を担う「支援部門(がん相談支援センター)」、患者情報の収集解析を行う「がん登録部門」で構成。各病院に指導、助言するとともに、がん医療の情報発信や人材育成も担う。  この日は天野直二・信大病院長らが、通院治療室や診察室がある県松本旭町庁舎入り口でテープカット。包括的がん治療学講座の医局などを見学した後、小泉教授がセンターの概要を説明した。  県内のがん患者や家族、遺族でつくる「がん医療を考える県民の会」の代表小原正久さん(70)=松本市=は開設式に出席し、取材に「県全体が一つになった新しいがん医療が始まる。信州モデルを全国に発信するとともに、医療人は心を一つにして患者のために取り組んでほしい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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