県内は23日朝も放射冷却現象が起き、各地で冷え込んで霜が降りるなどし、県農政部によると、飯山市と中野市、上伊那郡南箕輪村のアスパラガスに計約540万円、中野市のシャクヤクに約50万円の被害が出た。 アスパラガスの被害額は飯山市377万円、中野市約157万円、南箕輪村約4万円。一帯は早朝に氷点下となり、アスパラガスの先端が曲がったりして出荷できなくなった。シャクヤクの花もしなだれた。 また、全農県本部は中信地方で果樹が被害を受け、花が咲き始めたナシのめしべの一部が黒く変色、実が付かない状態になったものがあるとしている。 中野市江部の山田宣男さん(70)が栽培するアスパラガスも先端が曲がったり黒ずんだりした。「これでは売り物にならない。春一番の収穫ができずショック」と話していた。 県内では22日朝の冷え込みでも中野市や上田市、伊那市をはじめとする県内全域でアスパラガスに2520万円余り、中野市でシャクヤクに140万円余りの被害が出ている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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