下伊那郡阿智村智里のスキー場「ヘブンスそのはら」で、ミズバショウが見頃を迎えている。３月に暖かい日が続き、開花は昨年より２週間ほど早い同月末だったが、今月２１日の降雪やその後の冷え込みで、純白の仏炎苞（ぶつえんほう）の一部が黒ずむ影響も出た。それでも、県内外から訪れた観光客らは標高約１４００メートルの高原を回りながら、ミズバショウのかれんな姿に春本番を感じている。
スキー場内に群生する約１万株のうち、ヒノキやスギの原生林内に延びる「いわなの森遊歩道」沿いに約８５００株が集まる。好天に恵まれた２３日は、木道をゆっくり歩んだり、仏炎苞をカメラに収めたりする観光客の姿があちこちに見られた。
伊那市手良（てら）から妻と訪れた向山文昭さん（６３）は「気持ち良く歩けた。見頃の時季が分かったので来年も来てみたい」。見頃は５月初旬までの見込み。（長野県、信濃毎日新聞社）
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「花冷え」耐えたミズバショウ 阿智のスキー場で見ごろ
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