小学6年と中学3年が対象の文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が24日、一斉に行われた。昨年度までの抽出方式から4年ぶりに全員参加に戻り、国語と算数・数学の2教科を実施。全国の国公私立計3万962校の約228万7千人が参加した。長野県教委などによると、県内の国公立校は計565校、約4万人が参加。私立校も参加した。 松本市県3の源池小学校では午前8時50分から、6年生2クラスの計約60人が受けた。教室ではテストに先立ち、担任教諭が「全国の小学校6年生が行います。どれくらいできたかを全国的に把握して、6年生がどういう学習をしていくかにつなげていくテストです」と説明。「一人一人に後日、結果が渡されます。学習の参考にしてください」と話した。 教諭が、国語Aと算数Aの問題用紙や解答用紙を配ると、子どもたちは落ち着いた様子で解答用紙に学校名や個人番号を記入していた。 テストは、基礎知識を問うA問題と知識の活用力をみるB問題に分けて出題し、子どもたちに生活習慣も聞く。同時に学校に授業の取り組み状況も尋ねる。 文科省が成績を集計し、夏に都道府県別の平均正答率を公表。市町村別や学校別も集計するが、データの提供を受けた各教育委員会が個別の市町村名や学校名を公表することは禁じている。 本年度は、来月以降に全国で保護者約5万人を抽出して年収や教育への支出を尋ねるアンケートを実施し、家計と学力の関係を調べる。(長野県、信濃毎日新聞社)
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