諏訪市の諏訪実業高校の図書委員会は、公益社団法人「シャンティ国際ボランティア会」(本部・東京)の「絵本を届ける運動」に参加し、カンボジアの子どもたちに絵本20冊を贈る。費用は7月の文化祭で開いた古本市の売り上げや募金計約3万2千円を充てる。委員ら約20人の生徒が17日、校内の図書館で絵本にカンボジアのクメール語の訳文を貼る作業をした。 絵本は「ブレーメンの音楽隊」「ももたろう」「はらぺこあおむし」など18作品。同法人から絵本と共に、訳文を印刷したシール台紙が届いた。生徒は台紙から訳文を切り取ると、「文字の向きを間違えないようにしないといけないね」などと話しながら、慎重に日本語の文章の上にシールを貼り付けた。 絵本は今月中に同法人に返送。全国の参加団体や個人から集まった分と一緒に来年2月に船便で発送、現地で学校や図書館に贈られる。委員長の3年生、山崎みらいさん(17)は「みんなで協力して作った絵本が、カンボジアの子どもたちに楽しんでもらえるとうれしい」と話していた。 図書委員会が「絵本を届ける運動」に参加するのは3回目。この日は、運動に参加している諏訪市のセイコーエプソン労働組合の3人も一緒に作業した。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧