美ヶ原高原で開山祭　北アルプス背にアルプホルン演奏

　松本市と上田市、小県郡長和町にまたがる美ケ原高原で２５日、開山祭が開かれた。青空が広がる好天で、式典後、松本市中川を拠点に活動するアルプホルン愛好グループ「アルプホルン・エコー」の会員ら１４人が残雪の北アルプスを背景に演奏を披露した。 　式典は、開催予定地だった「美しの塔」周辺に残雪があったため美ケ原高原美術館（上田市武石）内に変更。関係者ら約８０人が参加した。安全祈願の後、美ケ原観光連盟副会長の母袋創一・上田市長は「美ケ原高原ロングトレイルや霧ケ峰・美ケ原中央分水嶺（れい）トレイルが開通し、高原を安全に気持ち良く歩く環境が整った。山のにぎわいと安全の役割を担っていきたい」とあいさつした。 　アルプホルンを演奏した同グループ代表の塚原明水さん（６９）＝東筑摩郡麻績村麻＝は「美しの塔の前で演奏したかったが、爽やかな空気の中でできてよかった」と高原のシーズン開幕を楽しんでいた。（長野県、信濃毎日新聞社）