21日前後の低温などによる県内の果樹被害で、あづみ農協(安曇野市)は25日、安曇野市など管内の被害額は約4億8千万円になるとの推計をまとめた。松本ハイランド農協(松本市)などを含む中信地方の農協の被害推計は12億円超となった。南信地方でも同日時点でみなみ信州農協(飯田市)が3億円以上とみており、果樹の開花期に積雪や低温に見舞われた中南信で被害が広がっている。 あづみ農協で被害額最多はリンゴの3億8300万円、ナシ5400万円など。減収や品質悪化による価格下落を予想し、「ここ20年で最大の凍霜害となる」とみている。 みなみ信州農協は特産の干し柿「市田柿」やナシなどの被害額を推計し、下伊那郡阿智村ではすべての柿畑(20ヘクタール)に何らかの影響があるとする。上伊那農協(伊那市)はナシとリンゴで大幅な減収を見込み「被害は甚大」としている。 この他の被害は、ちくま農協(千曲市)はアンズ約3千万円、須高農協(須坂市)はリンゴ700万円などとしている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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