小諸市の県厚生連小諸厚生総合病院の再構築をめぐり、柳田剛彦市長は17日夕の市議会特別委員会で、コンパクトシティー構想の中で新市庁舎などと病院を現市庁舎敷地一帯で併設する方針を正式表明した。特別委後の会見では、公約に沿って行う予定だったアンケートを中止しての最終決定について、「おわび申し上げる。あらゆる手段で説明していく」と述べた。 柳田市長は特別委で、旧小諸町時代に学校が建設された市庁舎敷地を「教育・文化の発祥の地」として残したいと強調。一方、「4万4千市民の先頭に立つ市長として(入院や手術が必要な患者を受け入れる)2次救急医療を担う小諸厚生総合病院を失わせない」とも説明、慎重姿勢だった併設案での建設について「市庁舎一帯での病院再構築を含め、コンパクトシティーの考え方でまちづくりを進めることが市民益につながる」と述べた。 重視する「教育・文化」の要素として、図書館などの複合施設も建設する考えだ。 同日午後、県庁で柳田市長と非公開で会談した阿部守一知事は取材に、「県も地球温暖化対策を進める中、小諸市がコンパクトシティーを進めていくということを最終判断すれば、協力していくことはやぶさかではない」とした。(長野県、信濃毎日新聞社)
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