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スキー交流は冷え込まぬ 白馬・小谷、中国人受け入れ多彩に

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 北安曇郡白馬村でスキージャンプ合宿中の「中国女子訓練隊」の歓迎会が17日夜、村内で開かれた。尖閣諸島国有化をめぐり、日中関係は冷え込んだままだが、同村や同郡小谷村はスキーを通じた交流を地道に継続。この冬、中国人の大学生やスキー場スタッフを研修で受け入れるほか、台湾人向けのスキー学校開設の動きも。経済的な関係の深まりを背景に、関係者は「今こそ草の根交流を」と話している。  白馬村には、20日まで2週間余りの日程で中国の全国組織「中国滑雪協会」の女子選手6人とスタッフが滞在。選手たちは、取材にはスポーツに関する質問以外応じなかったが、村スキー関係者とはタブレット端末を使って会話するなど、和やかな雰囲気で会食した。  張〓(森の木が金)団長(27)は「整備されたジャンプ台がある白馬との関係は深い」とあいさつ。村担当課長も取材に「政治抜きに人間同士の付き合いを深められるのがスポーツ交流」と話した。  白馬、小谷両村では、スキー場運営会社やホテルなど5施設が12月から来年3月まで、日本語を学ぶ17人の中国人大学生受け入れを計画。中国の友好交流団体「中国対外友好合作服務中心」を窓口に、今月16日に大学関係者ら7人が受け入れ施設などを下見した。  日中間では市民の交流イベントさえ中止・延期が相次いだだけに、「家族からは訪日を心配された」と西安外語大日本文化経済学院副院長(西安市)の毋育新さん。だが、「長く日本人と付き合ってきた私は何も心配してない。学生には生の日本社会を見て、相互理解を深める努力をしてほしい」と話した。  白馬村の中国人宿泊者数は、2011年に延べ約440人。外国人全体の1%未満だが、人口13億人を超える巨大市場は国内スキー観光の低迷にあえぐ村にとって大きな魅力だ。  白馬五竜スキー場とHakuba47ウインタースポーツパークは9月、北京市と河北省の2スキー場と誘客やゲレンデ管理技術指導で友好提携を締結。今冬にも中国からスタッフを受け入れる。白馬五竜は台湾人スキーヤー専門のスキー学校開設の準備も進めている。白馬五竜スキー場いいもりの営業担当者は「英語だけでなく中国語への対応が急務。こんな時でも準備は進めておく」と早期の日中関係回復を願っている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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