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「書評合戦」交流の起爆剤に 信大経済学部 多彩な効果期待

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 信州大経済学部(松本市)は本年度、好きな本の書評を5分間で発表し合う「ビブリオバトル(書評合戦)」を講義などに積極的に取り入れる。コミュニケーションを活発にしたり自発的学習のきっかけになったりする効果に期待し、教員にノウハウを提供して普及に努める他、全学部から参加者を募るバトルを毎月開く計画。学外の公立図書館や民間書店と共同で開くことも検討している。  ビブリオバトルは、発表にスライドや原稿を使わない、発表後の質疑応答で非難しない―などのルールがある。最後に聴衆の挙手で一番読みたくなった本「チャンプ本」を選ぶ。信大では経済学部の荒戸寛樹講師(34)が昨年から普及に努めてきた。  荒戸講師によると、バトルの魅力は「人を通して本を知る、本を通して人を知る」。新たな本の存在や魅力を知ったり、仲間の意外な面を垣間見たりして、人のつながりや交流を生み出す。自発的な読書や学習、発表する能力の向上にもつながるという。  そこで、同学部は本年度、教員数人でつくる運営委員会を設け、講義の中でバトルの開催を考えている教員にノウハウを提供したり、複数の研究室合同で大会を開いたりする計画。4月発足したばかりの学生サークル「ビブリオバトル信州」とも連携し、学内外でバトルを開いていく。  運営委員会副委員長の荒戸講師は「ビブリオバトルは、異分野の人や社会との交流に使いやすい。本を道具にして、人のつながりが生まれ、そこから新しい動きが出てくればうれしい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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