北佐久郡軽井沢町の塩沢地区などの有志が地区内の古民家を借り、避暑・観光などで訪れる人や地元住民たちの交流の場や、一帯の里山文化などの発信拠点にする準備を進めている。人が訪れるきっかけと運営資金づくりのため、部屋をオフィスやイベント用などに貸し出す方針だ。 有志は、塩沢地区で遊休農地再生やイベントなどに取り組む軽井沢ネイチャークラブの会員ら町内外の10人ほど。クラブの活動支援に訪れるボランティアの滞在施設を探すうち、幅広い使い方ができる古民家を活用することにした。 国道18号軽井沢バイパスに近い木造2階建て延べ約300平方メートル。主要部分は明治時代の建築とみられ、6畳と8畳の計8室、食堂・厨房(ちゅうぼう)、約2千平方メートルの庭がある。4月から借り「軽井沢HUB(ハブ)緑友荘」と名付けた。 地元メンバーの自営業五井野太志(ごいのふとし)さん(40)は「塩沢地区で里山の環境などに触れてもらうためのビジターセンターにもしたい」と話す。 貸し出しは2階の4室がオフィス用。8畳を40万円、6畳を30万円(来年3月末までの料金)で。1室は通販会社の入居が決まっている。1階の4室はセミナーやイベント用で、1回1部屋1200~2千円。食堂・厨房を使う飲食店、建物内で営業するマッサージ師も求めている。問い合わせは緑友荘に電話(平日電話050・5806・7515、不在時あり)かメール(hub@visitor-center.jp)で。(長野県、信濃毎日新聞社)
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