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山里の集落、憩いの場に 長野市中条 亡き祖父母宅を提供

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 長野市中条日下野(くさがの)の念仏寺集落の民家が、地域交流の拠点としてオープンした。その名は「gg(ジジ)ババの家」。東京都で雑貨店を営む同市風間出身の小山奈々子さん(38)=東京都=が、祖父母が生前暮らした家を利用し、集落の新たなよりどころにしようと友人らと準備してきた。小山さんたちが月に一度ほど訪れ、お年寄りを中心としたサロンなどを開く。  建物は木造2階建てで6部屋。田畑に囲まれた場所にある。小山さんの母方の祖母大内三幸さんが住んでいたが、昨年96歳で亡くなった。  幼いころからよく遊びに来ていた小山さんは、地域に愛着があり「少しでも集落が元気になることを、住んでいる人たちと一緒にやりたい」と、地域交流拠点にすることを発案。所有者の叔父の了承を得た。雑貨店を共同経営する野口幸子さん(38)=東京都=らと共に、集落の家々を回って開設の趣旨を説明し、集落の歴史や暮らしについて聞き取りもした。施設名は、2人の雑貨店の店名「gg」からと、集落のお年寄りへの思いを込めて「ggババの家」とした。  4月下旬に住民約30人が集まってオープンを祝った。今後はお年寄りを中心にしたサロンのほか、若い母親世代対象のお茶会など、広い世代が集えるイベントも季節ごとに企画する。中条地区住民自治協議会などを通じて参加者を募る。  中条地区の人口は5月1日現在2105人で、65歳以上の高齢者は46・7%。念仏寺集落がある6区は25世帯ほどで、ほとんどが高齢者だ。小山さんは「思い出の家を、新たな縁を紡ぐ場所にしたい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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