大町市白塩町の住民らがシバザクラの手入れを続けている農具(のうぐ)川の土手で8日、近くのかえで保育園の園児40人が新たに80株を植えた。対岸で最盛期を迎えた約3千株の花のじゅうたんとともに、散策の市民らを迎える。 園児らが植えたのは、同市白塩町、山田町境の下花見(しもけみ)橋右岸の土手。白塩町河川公園愛護会の住民らに手伝ってもらいながら、小さな手でポットから株を取り出し「きれいにね」と声を掛けて丁寧に土をかけていった。同会は2011年に発足。植え付けや草取りなど地道な手入れを続け、今では澄んだ流れと北アルプスの景観を赤や白の花々で美しく彩るまでになった。 「植え始めた時はこんなすばらしい景色になるなんて思いもしなかった」と、会員で近くの竹内隆子さん(65)。この日は園児の孫も参加したといい、「この小さな株もこれから大きく成長していくんです」と楽しみにしていた。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧