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霧ヶ峰焼け跡、観光客でにぎわい 火災規模に驚き

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 4月28日に大規模火災があった諏訪市郊外の霧ケ峰が、焼け跡を見に訪れる観光客らでにぎわっている。5月の大型連休後も大勢が訪れ、特に地元住民の姿が目立つ。現場を見た人は火災の規模の大きさに驚く一方、中には野焼きの効果で草原の再生が進むのではと期待する人もいた。  「こんなに燃え広がったんだ。びっくり」。15日、諏訪市郊外のビーナスライン沿いにあるドライブイン「霧ケ峰富士見台」駐車場。広がる焼け野原に観光客は驚きの声を上げ、盛んにカメラのシャッターを切っていた。  ドライブインを経営する木川泉さん(60)は「びっくりするぐらい客が多い。いっときの名物になっている」と反響の大きさを実感する。訪れる車の多くが県内ナンバーで、特に地元客が多いという。火災は店の手前5メートルまで迫り、木川さんは「あんなに怖い経験は初めて。客の多くが『無事で良かった』と声を掛けてくれる」と話す。  霧ケ峰スキー場に近いドライブイン「霧ケ峰ビーナス」によると、今月8日まで12日間の来店客数は千人を超え、前年同時期の約2倍。牧野誠店長(42)は「お客が増えるのはうれしいが、火災の影響なので素直に喜んでいいのか」と心境は複雑だ。  火災の原因となった野焼きには、森林化を防いで草原を維持する狙いがある。焼け跡を見た諏訪市の60代女性は「焼け跡に何が生えるか楽しみ。霧ケ峰の観光に結び付けばいいですね」と期待した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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