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旧上田署を倒壊ビルに見立て訓練 県警と消防 大地震を想定

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 県警警備部、上田署、上田広域消防本部は15日、同署が3月に新庁舎に移転したことに伴い解体工事中の旧庁舎(上田市常磐城(ときわぎ)5)で、大地震の発生を想定した合同訓練をした。計95人が参加。県警などが警察署の旧庁舎を使って実践的な訓練をするのは珍しいといい、壁を破壊しての救出訓練などに取り組んだ。  訓練は、上田市内で最大震度6強の地震があり、倒壊したビルの中に取り残された5人を救助する想定だ。県警の2人が空気呼吸器を着けガス検知器を持ち、煙の出ている建物に入ってガス漏れがないか確認した。上田署員や上田広域消防本部の隊員も加わって「誰かいませんか」と、建物内で呼び掛けながら被災者を探すと、1、2階の複数箇所で「こっちです」と応じる声があった。  1階では、厚さ10センチを超えるコンクリート壁に電動ドリルで穴を開け、ファイバースコープを入れて被災者を確認。エンジンカッターなどで壁を壊し救出した。2階では鉄製の防火扉を破壊して救出。屋上からロープを降ろし、3階にいる人を窓から救出する訓練もした。  県警の下崎功警備部長は、訓練に先立ち「大規模な自然災害に備え、組織同士の連携、救助技術の向上が必要。実践的で得がたい体験を生かしてほしい」とあいさつした。(長野県、信濃毎日新聞社)


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