山ノ内町の温泉街、往年の名車優雅に走る

　下高井郡山ノ内町渋温泉の旅館街を２０日、往年の名車９０台余が走り抜けた。東京を発着点に１９日から４日間開かれているレース「ラ・フェスタアウトゥンノ（秋の祭り）」で、１９２０～７０年代に国内外で製造された車が参加。行楽客らは、ゆっくりと走る車の運転手と、手を合わせるなどして優雅なレースを楽しんだ。 　規定の時間通りに目的地へ着けるかを競う。渋温泉はチェックポイントの一つで、旅館のおかみが通過を証明するスタンプを押し、運転手らに観光パンフレットを配った。 　運転手の中には元Ｆ１レーサー片山右京さんやタレント堺正章さんらの姿もあり、沿道の声援を受けていた。温泉客で千葉県市原市の会社員浅野雅章さん（６３）は「古い温泉街と車が良い組み合わせですね」と話していた。 　コースは１都７県を巡る約１１５０キロ。１９９７年のスタート以来、東北地方などを巡っていたが、東日本大震災の影響で、昨年から県内を通過するコースに。２０日は北佐久郡軽井沢町を発着点に北信地方などを走行。２１日は佐久地方を通過し、山梨県方面へ向かう。（長野県、信濃毎日新聞社）