Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

県の気温予想、復活望む声 4月の凍霜害 被害受け

$
0
0

 4月の凍霜害で県内の農作物に大きな被害が出たのを受け、県農業試験場(須坂市)が2011年9月までインターネットの県の農業情報サイトで会員向けに公開していた気温予想を復活するよう望む声が出ている。県農業技術課によると、民間気象会社の予報が充実したことから公開を終了。ただ、このサイトの情報は県内の主な農業地約200地点の気温を1時間ごとに予想するなど、きめ細かかったため、農家などは遅霜の時季だけでも復活するよう求めている。  同課によると、同試験場は02年4月に気温予想の公開を始めた。気象庁の観測データから、日本気象協会長野支店(長野市)が県内211地点の気温を毎日午後3時~午前9時まで1時間おきに予測。同試験場はこれを県の会員制農業情報サイト「ALPSネット」で公開していた。  その後、民間気象会社が市町村別の気象予測を出すようになったことや、11年に気象庁がデータの配信形式を変更したことから、県のシステムの改修が必要になり、同10月に公開を休止、12年3月に終了した。  今回の凍霜害で特産の柿などに大きな被害が出た飯田下伊那地方では当時、21地点の気温が予想されていた。みなみ信州農協(飯田市)柿課の田中広彦課長は「標高が少し違うだけでも気温は変わる。県の予測は大変便利だった」。今回の被害を踏まえ、「3~5月だけでも再開して」と求める。他の農業関係者からも「気温の下がり具合が時間を追って分かり、対策しやすかった」との声が出ている。  これに対し、県農業技術課の北原富裕課長は「費用対効果も考慮すると、県がやるべき必要がなくなったと判断した」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>