スズタケを編んで作る伝統工芸「みすず細工」の継承を目指す松本市の市民団体「松本みすず細工復活プロジェクト」が22日、同市城西の民家に作業場を移転して開所した。みすず細工の資料を展示しており、毎週水曜の午前10時~午後5時は無料で見学できる。参加型の講習会も開き、みすず細工の理解を深める拠点にする計画だ。 同プロジェクトは、松本市内の10人ほどが参加する。同市や伊那市産のスズタケでざるなどを作っている。これまで松本市開智のビルの一室を作業場にしてきたが、手狭だったことなどから移転した。 新しい作業場は2階建ての民家で、竹を割る道具も展示している。今後は職人が作業をする映像なども流す予定だ。6月から月2回ほど、有料の講習会を開く。 須沢里恵さん(24)=松本市沢村=は「まずはみすず細工がどんなものか知ってもらいたい」と期待する。代表の三沢枝美子さん(松本市島内)は「みすず細工に関心がない人にも寄ってもらい、伝統をつなぐ機運が高まればいい」と話していた。 作業場の住所は松本市城西1の3の39。(長野県、信濃毎日新聞社)
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