現在の長野新幹線の区間を含む北陸新幹線の県内沿線31市町村でつくる連絡協議会は22日、長野市内で本年度の総会を開いた。2015年3月の金沢延伸後の新幹線の呼称に「長野」を残すよう求める決議をした。7月に国土交通省などに要請する。会長の鷲沢正一長野市長は取材に「ともかく何らかの形で『長野』が残るよう個々にお願いしていくしかない」と述べ、北陸地方の理解を得る活動を続ける姿勢を示した。 「北陸長野新幹線」といった呼称を念頭に「長野」を残すよう求める決議は11年度以来3度目。鷲沢市長はあいさつで「北陸新幹線は法に基づく正式名称だが、長野までの先行開業から15年経過し『長野新幹線』の呼称が定着している。延伸後も東京から長野を経由して北陸へ行くことを示し、利用者に分かりやすくすることが沿線全体のメリットになる」と強調した。 決議はほかに、長野発着便の列車愛称に「あさま」の名称を残すことや、既設駅に延伸開業後も現行の停車本数以上を確保することなどを求める内容。長野―新黒部(仮称・富山県)間で、ことし12月ごろから試験車両を使った走行試験が実施される予定との報告もあった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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