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大北農協組合長ら、相次ぐ不祥事を陳謝

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 大北農協(大町市)の「北部工機燃料センター」(北安曇郡白馬村)の女性職員が総額943万円余りを着服し、2008年6月に諭旨解雇となった問題で、同農協の西山隆芳組合長は23日午前、同農協本所で記者会見し、白馬村の同農協「白馬アルプス給油所」の女性職員が275万円を着服していた問題と合わせ、「不祥事が度重なり誠に申し訳ない」と陳謝した。  また、同給油所職員の不祥事が17日に明らかになった後、同農協が「他に未公表の不祥事はない」と説明したことについて、西山組合長らは「(10年に発覚した)給油所の問題以降はないとの理解だった」と釈明。山本雅彦総務部長は、2件以外に未公表の不祥事はないと明言した。  同農協によると、943万円余りを着服した元女性職員は当時40代で、同センターで8年間経理を担当。生活費に充てるため、06年11月から車検費用などの伝票を偽造して現金を引き出し、毎月末に自身の給料で穴埋めしたり、未収金処理で帳尻を合わせる不正を十数回繰り返した。  08年3月に発覚し、内部調査を行った段階で95万円余りが穴埋めされておらず、職員はその全額を弁済して退職を願い出たという。同農協は、着服総額について不正に引き出した額と穴埋めした額の合計で、実際に不正に引き出した額は全体の半額になると説明している。  この職員を懲戒解雇とせず、告訴もしなかったことについて、山田高司専務は、内部の賞罰委員会で議論し、農協や組合員への実害がなく、発覚時点の未収金95万円余りを着服額と考え、比較的少額だったため、と述べた。組合員にも説明していなかったことは、農協の経営に重大な損害を与える場合は組合員に公表する―との不祥事の公表にかかわる国指針(当時)を参考に判断したとした。(長野県、信濃毎日新聞社)


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