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中川村の商業施設に「伊那谷情報ノート」 地元の男性が設置

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 上伊那郡中川村片桐の商業施設「チャオ」内のコーヒー店脇に、訪れた人が自由に書き込む「伊那谷情報ノート」が置かれている。同村の大工島崎敏一さん(30)が5年前に始め、5冊目になった。インターネットで気軽にやりとりができる時代だからこそ、「手書きの温かみのある交流で人と人とがつながる場になればいい」と願っている。  島崎さんは2005~06年、自転車でユーラシア大陸約2万1千キロを横断。バンコクやイスタンブールなどでは、旅人が集まる安宿に同様のノートがあり、安い飲食店やビザの取り方など、旅に必要な情報が記されていた。  「ガイドブックやインターネットよりも生の情報の方がずっと面白く、ノートを見るのが楽しみだった」という。「伊那谷でも、この土地に住む楽しさを共有したい」と、2008年4月にB5判のノートを置いた。  「美味(おい)しいコロッケ・おそうざいの店発見」「空き家を探しています」「赤ちゃん、生まれました!」…。つづられた内容を見て「一人一人違う字体から、どんな人だろうと想像を膨らませるのも楽しい」と島崎さん。コーヒー店「カフェセラード」の店主大竹謙志郎さん(48)によると、ノートを楽しみに来店する人もいるという。  似顔絵を描いたり、楽譜を記したりした小学生も。島崎さんは「インターネットが使えない子どもやお年寄りも思いや情報を共有できる。小さなノートの小さな情報だが、日々の暮らしがちょっと豊かになるお手伝いができたらいい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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