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天竜川水防 2000人演習 飯田・伊那で大雨想定の合同訓練

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 国土交通省中部地方整備局(名古屋市)や県、南信地方の28市町村は26日、天竜川流域での大規模な水害や土砂災害を想定した「天竜川上流水防演習」を飯田市川路(メーン会場)と伊那市小出島(サテライト会場)で行った。同整備局管内で最大の水防訓練として2年に一度、長野、愛知、岐阜、三重、静岡の中部5県が持ち回りで実施しており、長野県では12年ぶり。消防団員や住民を含めた約2千人が参加し、情報収集や応急対策、被災者救出などの実践的な訓練をした。  台風の接近で梅雨前線が刺激され、長野県内を大雨が襲ったと想定。両会場で計約30の訓練が行われた。  上流側のサテライト会場では、災害時の情報収集のため、伊那市が昨年度設けた「災害バイク隊」の隊員3人が天竜川河川敷をオフロードバイクで走行した。副隊長で市耕地林務課の高橋正和さん(36)は「国交省などと連携を確認できたのは大きい」。同市長谷では、美和湖を災害でできた天然のダム湖に見立て、ヘリコプターから水位計を投下する訓練もあった。  飯田市の天竜川脇のメーン会場では、消防団員が水の勢いを緩める工作物を丸太で作る訓練をした。重機で大型土のうを積んだり、自衛隊が仮設橋を設けたりする訓練もあり、多くの市民が見学した。  小学5年の次男と土のう作りを体験した市内の会社員片桐淳一さん(37)は「災害はいつ起こるか分からない。いい経験になった」と話した。  伊那谷などを集中豪雨が襲った1961(昭和36)年の「三六災害」では、長野県内の死者・行方不明者が136人に上った。メーン会場であいさつした阿部守一知事は「天竜川の歴史は災害との戦いの歴史といえる。常日頃から万全の備えが求められる」と語った。(長野県、信濃毎日新聞社)


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