気象庁は29日、県内を含む関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より10日、昨年より11日早い梅雨入りで、1951(昭和26)年の統計開始から3番目に早い。 どんよりとした曇り空に覆われた飯田市内は、昨夜から雨が降ったりやんだり。中心市街地では肌寒い気温の中、傘を手に歩く人の姿が目立った。傘を手に食事に向かっていた同市中央通り4の渡辺須佐子さん(80)は「ことしは暑かったり寒かったり。梅雨入りも早くて異常な気候ですね」と話していた。 長野地方気象台によると、県内は29日、日本の東にある高気圧の影響で南から湿った空気が入り、各地で雨が降っている。今後1週間ほどは、前線や湿った気流の影響で曇りや雨の日が多いという。 ことしは平年よりも太平洋高気圧の勢力が強く、日本に南から湿った空気が入りやすいため、梅雨入りが早かったという。30日も南から湿った空気が入りやすい状況が続き、曇りで断続的に雨が降る見込みだ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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