八風山トンネル　天井板撤去　来月２５日から工事

　東日本高速道路（東京）は２９日、長野・群馬県境にある上信越道八風山トンネル下り線の天井板（鋼製ダクト）を６月２５日から撤去すると発表した。工事に伴い、群馬県安中市の松井田妙義インターチェンジ（ＩＣ）と佐久市の佐久ＩＣ間（約３４キロ）を２５、２６日と７月２、３日で、いずれの日も午後８時から翌日の午前６時まで通行止めにする。 　昨年１２月、中日本高速道路（名古屋市）が管理する中央道笹子トンネル（山梨県）上り線で起きた天井板崩落事故を受けた対応。今回撤去する鋼製ダクトは、いずれも緊急点検で異常は確認されていないものの、天井からつるされている構造のため、トンネル内の換気上不要になった物を撤去する。 　東日本高速道路が県内で天井板を撤去する予定のトンネルは他に３カ所あり、上信越道の太郎山上り線（上田市―埴科郡坂城町）は７月に工事予定と発表。五里ケ峯上り線（坂城町―千曲市）と長野道の立峠下り線（松本市―東筑摩郡筑北村）は調整中とした。同社は「混雑するお盆休み前に終わらせたいと考えているが、お盆休み後になる可能性もある」としている。（長野県、信濃毎日新聞社）