小澤さん待つ「テント村」活気　ＳＫＦチケット発売前に

　松本市で８月に開幕するサイトウ・キネン・フェスティバル（ＳＫＦ）松本のチケット販売が８日から全国で一斉に始まるのを前に、販売会場の一つとなる同市総合体育館に隣接するキッセイ文化ホール（県松本文化会館）前に６日、発売を待つ人たちの「テント村」ができた。総監督の小澤征爾さんが２年ぶりに指揮するとあって公演への期待は高く、順番待ちの「出足」も好調だ。 　昨年はテント村ができた初日は６０人ほどだったが、この日は午前７時までに県内外の約１００人が並んだ。同ホールが指定した場所に、テントを張ったり、いすを置いたりして順番待ちの列をつくった。 　テントを張った北安曇郡池田町の農業山崎計子さん（７４）は「小澤さんが元気な姿を見せてくれるだけでうれしい」と笑顔。テント泊をしている埼玉県越谷市の会社員男性（２７）は自身でも指揮を学んでいるといい、「小澤さんの指揮を絶対見たいと思った」と力を込めた。 　テント村には、世話人会があり、「村長」を置いて時間を決めて点呼を取ったり、整理券を配布したりしている。（長野県、信濃毎日新聞社）